empty midnight issue 02 (ZINE+CDR)
¥550 税込
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彼と初めて会ったのは2015年だったか。
今はなきBIGBOSSでのスタジオライブに遊びに行った時。
たしかBLACKENDER企画で四国からTURNCOATが来ていた時だったと思う。
当日ディストロを持参して展開していたところ、ひょいと覗きに来てくれた赤いコンバースのハイカットが良く似合う細身のパンクス。
お互いに他所他所しくなんてことない会話をしたと思う。DESPERDICIOも出演していたので、かっこよかったです、と伝えたところ、いやいや、俺はあれなんで、、なんて困り顔で笑いながら答えていたっけ。
終演後、電車で帰宅の途中にTwitterにメッセージが届いた。誰かもわからずにフォローしていた"ポンコツ三太夫"なるアカウント主が彼だと知ってのはこの時だった。(もしかしたら、丸出ダメ男とかだったかもしれない)
以降、彼との交流も徐々に増えていったのは自然な事のように思えたし、なにより私が好き勝手に作り始めたZINEに誰よりも興味を示してくれたのも本当に嬉しかった。今でもそうだけど、ZINEを作るたび、彼の反応を気にしていたりする。
Twitterでの呟きが目をひいたのも本当だし、なんていうか独特の言語感覚がある人だと思う。
使う単語や、言葉を繋げるリズムも素敵だなと思っていたし、今でもそう思っている。埃っぽい文庫本を捲る人が書いた文章を読んでいる様な感覚。
そんなDESPERDICIOミックさんが作っているempty midnightの新作を先日いただいた。
前作同様に彼が真夜中に散歩(徘徊)しながら撮り溜めた写真に前作よりも字数が増したテキスト収録のZINE+CDRという形態。
写真は真夜中のどうしようもない静けさや沈み込み、眠った街をひとり歩く行き場のない感情や、その反面、仕事とか家庭とかを抜け出して気ままに本来の彼自身になって見つめた風景が写っている様な気がしたし、見ていてとても素敵だなと感じました。
音源のほうも、真夜中の散歩のお供によいだろうなといったディープな音色がとめどなく詰め込まれています。
ディストロの紹介文のはずが、なんだか感想文みたいになってしまった。こんなことたらたらと書いたら、馬鹿にしてんの?って言われそうだけど、ミックさんが弾くギターと同じくらい、彼の作るzineが好きですね。今回はテキストも多めで嬉しかったし、その赤裸々な告白を受け止めたら、こちらもしっかり受け止めて赤裸々に書きたいな、と思っただけなんですよね。
結局、僕らは似た者同士のようで全くの別人であるし、けど、だからこそ彼の撮る写真や、彼の綴る言葉に自分を重ねては、共感したり、補ったりしてしまうのかもしれないですね。
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